鹿沼市加蘇地区と「カソトモの森・畑」
鹿沼市加蘇地区は、鹿沼ICから西約12kmのところに位置する、地区人口1,800人の集落です。加蘇地区には、加蘇山神社、千本桂、大滝など素晴らしい文化財、自然があります。
この地区で活動する「加蘇地区ふるさとづくり協議会」は、加蘇地区の魅力を発信し、加蘇地区ファン=カソトモを増やしていくための活動を行っています。地域のベテラン、若手メンバーがバランスよく加わった組織で積極的に様々な活動を行っています。
これまでも地域づくり、地域活性化の一環として、地区の見どころである大滝の滝つぼで、滝つぼカフェを開催したり、地域の文化財を自転車で回りながら風景を楽しむツアーを開催したりしてきました。また、干し芋づくり体験活動など農をいかした活動も手掛けてきました。自分たちの地域を自分たちの力でよくする活動として、神社の清掃活動や、滝へつながる遊歩道の手入れなどもおこなってきました。みんなで地域をよくするためのアイディアを出し、話し合いをする会議も定期的におこなっています。
昨年度からは、下久我地域にある手入れがなかなかできなかった里山と畑を、「カソトモの森」、「カソトモの畑」として整備をする計画をまとめ、活動を始めました。
会議の様子
地域の景観に溶け込んだ「カソトモの森・畑」
急峻な山と、大きく育った杉の木に周りを囲まれた中に、美しい田畑が広がる地域ですが、残念ながら手入れができず荒れてしまった里山も増えてきています。里山の手入れができなくなると、イノシシなどが畑に降りてきて畑の作物を食べてしまうことが増えました。
整備前のカソトモの森
景観悪化と、獣害対策として、荒れた里山を少しでも整備していこうと考えました。将来的にはきれいになった里山をいかして、子どもたちの体験活動や小さなお祭りもやりたいね、などみんなでアイディアを出しながらどんな里山にするか検討しました。
2021年3月より整備作業開始
協議会のメンバーと地区外のボランティアの皆さんに参加いただき、竹が広がってしまった里山の竹の伐採や下草刈りを行いました。また、倒木もあるので伐採も行いました。協力をいただいて、伐採した竹や細い木はチッパー処理も行い、見違えるようにきれいになってきました。
カソトモの森
カソトモの森も整備が進んできました。
竹林が荒れ、藪化が進み、農作物に被害を出す獣害の温床となっていた里山に気持ちの良い風が抜けるようになってきました。夏には草が伸びるので草刈にはげみ、きれいな里山を維持しています。このカソトモの森を、地域交流拠点としていかしていくためのアイディア会議も行い、面白いアイディアがたくさんでました。市内の高齢者が里山の自然にふれたいときに気軽に訪れることができるよう、車いすでも里山に入れる「バリアフリー里山」にしたり、平地の部分にステージをつくってイベントを行ったり、ハンモックでゆったり過ごす時間を提供したり、カソトモが楽しめる里山づくりを目指していきます。
カソトモの畑
里山の平地部分にある畑も耕作できる準備が整いました。本来であれば、カソトモの畑として都市農村交流を行う畑として活用していきたいところですが、コロナウイルス感染拡大の影響が長期化し、そうした活動を実施することが難しくなっています。そこでまずは地元で、ということでさっそくメンバーで、畑に野菜を植えました。また、鹿沼南高校の生徒さんと一緒にサツマイモの定植も行いました。
そして夏には! 立派なスイカも実りました。
これから
現在、協議会メンバーの想いが詰まった「カソトモの森・畑MAP」も作成中です。このMAPは現状MAPではなく、未来のMAPです。たくさんの人たちにカソトモになっていただき、カソトモのみなさんの力も借りながら、一緒にこの「カソトモの森と畑」の夢を形にしていきたいと思っています。このカソトモの森、畑では定期的に整備活動を行っていきます。活動に参加いただけましたらとてもうれしいです。
活動拠点
カソトモの森・畑
お問い合わせ
加蘇地区ふるさとづくり協議会事務局(加蘇コミュニティーセンター内)
住所:鹿沼市加園1364
電話番号:0289-62-3596
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