今年度からTUNAGU登録団体の仲間入りした「おじか・きぬ漁業協同組合(三依支部)」。
日光市三依地区で、渓流の保全活動を通じて豊かな川づくりを進めることを目的に活動する地域づくり団体です。
おじか・きぬ漁業協同組合の記念すべき第1回目のクエストとして、11月2日に日光市三依地区の男鹿川(おじかがわ)の産卵床づくりのクエストを開催しました。
対象のエリアの男鹿川は、関東エリアで水質1位になる清流です。川には、イワナやヤマメ、アユなど、豊かな魚が育まれています。
しかし2015年の関東・東北豪雨災害で、三依地区の男鹿川も川の氾濫や土砂崩れがありました。土砂が入った川底は、平らになり、川の流れの中に、溜め(淀み)ができるところがなくなってしまいました。魚の産卵や稚魚は、緩やかな流れが必要でした。そこで、三依地区では、川の石を積み替え、川の流れに緩急をつける「バーブ工(こう)」をつくる取り組みを漁協で進めてきましたが、高齢かつ少数の三依支部では簡単ではありませんでした。そこで今回、TUNAGUを活用し、漁協の普段の活動でもある「バーブ工」づくりを呼び掛けたところ、埼玉県、宇都宮市、芳賀町を各地から9名(最年少は小学1年生)が集まってくれました(うち2組は初クエスト参加)。
まず活動に入る前に、三依地区の現状や漁協の活動などを説明いただいた後、活動の予定と注意事項を確認し、川に入る準備を行いました。



男鹿川の上流に向かって歩いていきます。熊の生息域でもあるので、途中、爆竹や電子ホイッスルを使い、熊に人がいることを知らせつつ、活動現場に到着しました。



バーブ工での産卵床づくりでは、参加者それぞれが運べる石を選び、川の中に積み上げていきます。漁協のメンバーだけでは、1つ作るのに、2時間かかるところを、9名の参加者は、90分で4つのバーブ工を作りました。バーブ工を作ったそばから、淀みができていきました。
バーブ工を作り終えると、漁協が用意し、地元で育てた魚の放流を行いました。流れを受け進む魚もいれば、淀みでゆっくりしている魚もいれ、参加者が作った新たな川の環境に魚たちも嬉しそうにしているように感じました。
改めて、高齢化が進む地域においても、関心をもって関わってくれる方がいると環境が少しづつよりよく変えていくことができると思いました。またこれをきっかけに農村や川への関心をもってくれるきっかけになれたら嬉しいです。









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