那珂川町の地域おこし協力隊で『竹取倶楽部』の大倉です🎋
1月17日(土)、栃木県公式サイト「つなぐ」初クエストとして
『竹伐り&バンブーベンチの材料伐り出し+竹チップづくり』を開催しました。
募集開始からあっという間に定員が埋まり、当日のキャンセルもなく、
これまで活動に参加してくださっている方、
初めて竹林整備に参加される方、
農家さんやご家族連れの方など、
町内外から19名の方が参加してくださいました。
そのうち約9名が初参加の方で、
「ずっと気になっていて」
「竹林整備に関わってみたくて」
と足を運んでくださったことが、とても嬉しかったです。
当日の作業

当日は以下の作業を行いました。
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竹の伐採作業
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枯れ竹や伐った竹の運び出し
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チッパーによる竹チップ化
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バンブーベンチ用材料の伐り出し
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竹チップの袋詰め作業
小規模な竹林ではありましたが、実際に作業してみると、
想像以上に体力と人手が必要であることを、参加者の皆さんと共有する一日となりました。
「ここまで大変だとは思わなかった」
「人がいないと成り立たない作業ですね」
といった声も多く聞かれました。
午前中:枯れ竹の運び出しと竹の伐採作業
まず始めに、竹の伐り方を林業のプロの方からレクチャーしていただきました。

竹の伐り方にはいくつか方法があります。
たとえば「1メートル伐り」と呼ばれる方法では、うまくいけば竹が根元から抜けることもありますが、孟宗竹の場合は枯れるまでに2〜3年かかることもあるそうです。
また、切り口に水が溜まることでボウフラが発生し、やぶ蚊が増えてしまうこともあり、「整備したはずの竹林に入りづらくなる」という本末転倒な事態も起こり得ます。
今回は竹を枯らすことが目的ではなく、今後も人が入りやすく、そして美味しいタケノコが採れる竹林を目指した整備であることから、できるだけ地際に近い低い位置で伐る方法を選びました。
さらに、節の近くで伐ると水が溜まりにくくなる一方で、その部分は硬く、切る位置の見極めが重要になります。
実際に現場で教えていただきながら作業することで、机上では分からない「感覚的な学び」が多くありました。
こうした話を一方的に「教わる」というよりも、
作業の合間に参加者同士で
「どう伐ってるんですか?」
「そのやり方だと楽ですね」
と自然に会話が生まれ、現場の中で学び合いが起きていたことが印象的でした。
参加者の多くは初対面同士でしたが、
- 伐採する人
- 竹を運ぶ人
- チッパーに入れる人
- 袋詰めをする人
と、誰かが指示しなくても自然に役割分担とローテーションが生まれていきました。
初めてノコギリを握る方もいれば、
慣れた手つきで次々と竹を倒していく方もいて、
それぞれのペースで作業が進んでいきました。

午後:竹チップの袋詰めと、引き続き竹の伐採作業
午後は、午前中にシートに山盛りにできた竹チップの袋詰め作業と、午前中に引き続き竹の伐採作業を行いました。
竹林の中には玉切りされて朽ちたスギや空き瓶などの廃棄物もありましたが、枯れ竹を運び出したことで、足場が確保しやすくなり、奥の方まで伐採作業に取り組むことができました。
中が空洞の竹は伐りやすく、
「思ったより簡単に伐れるんですね」
「他のことを考えず、無心になれて気持ちがいい」
そんな声があちこちから聞こえてきたことも印象的でした。
また、参加者のお子さんも直径10cmほどの竹を自分の力で2本以上伐ることができました。
「できた!」
と嬉しそうに話してくれた表情がとても誇らしげで、
「もっとやりたい!」と笑顔で言ってくれたことが、主催者として何より嬉しい瞬間でした。
竹林整備は、大人にとっても子どもにとっても、
自然の中で身体を使い、自分の力を実感できる貴重な体験になっていると感じています。


竹チップは特厚のビニール袋に、スコップを使い、手分けして詰めていきました。伐りたての青竹の香りが心地よく、みんなで癒されると言いながら作業を進めました。


地域の恵みを味わう昼食時間
お昼は、山の恵みを味わっていただくため、しし汁と竹で炊いたご飯を皆さんで囲みました。
竹ご飯はほんのり竹の香りがして甘みが増し、
「こっちの方が美味しい!」
「炊飯器のご飯より好きかも」
「竹でご飯が炊けるなんて知らなかった!」
という声も多く聞かれました。
また、しし汁のいのしし肉は、
「全く臭みがなくて美味しい」
「豚肉と変わらず食べやすい」
「脂身がさっぱりとしていて、歯ごたえもいい」
といった感想をいただきました。
地域の食を一緒に味わいながら交流できたことで、
参加者同士の距離もぐっと縮まったように感じます。




竹チップについて(初クエスト特別企画)
今回は初クエストの特別企画として、できたての青竹チップを希望者にお分けしました。
粉砕したばかりの竹チップは、袋に入れて密閉しておくことで乳酸発酵が進むとされています。竹に含まれる糖分や栄養分を乳酸菌が好み、嫌気状態にすることで乳酸菌が増えやすくなります。
寒い時期であれば、1か月ほど発酵させてから畑に撒くとよいとも言われており、発酵が進むと甘酸っぱい香りになります。
こうした知識も、現場で教えていただいたり、参加者の皆さんと情報交換する中で共有できたことのひとつでした。
参加者の中には、不耕起栽培を実践されている方や、果樹農家の方もいらっしゃり、
「うちもこれからこうした資源を活用していきたいと思っています。」
「できればもっと欲しい」
「家庭菜園で使ってみたい」
といった声が多く、作業をしながら改めて、
竹チップの需要が確実に高まっていることを実感しました。
今後も、こうした活用事例や知恵を参加者同士で共有しながら、竹資源の可能性を少しずつ広げていけたらと考えています。




おわりに|次につながる仕組みづくりへ
竹林整備は、
人手・時間・機械・コストが必要な作業です。
一方で、
竹はチップや炭となり、
畑や土へと還り、
また次の恵みを生み出してくれます。
今回の初クエストを通して、
その難しさと同時に、確かな可能性を感じることができました。
竹取倶楽部では、
竹林整備を「単発のイベント」で終わらせるのではなく、
地域資源を活かした循環と、
活動として続いていく仕組みづくりを、
少しずつ整えていきたいと考えています。
仲間を募集しています
今後も年間を通じた竹林整備や森と人をつなぐイベントの開催を予定しています。
毎回参加できなくても構いません。
「できるときに、できるかたちで」
無理のないペースで関わってくださる仲間を、少しずつ増やしていけたら嬉しいです。
自然の中で体を動かしたい方
地域に関わりたい方
竹や森の未来に関心のある方
どんな入口でも大歓迎です。
こちらのフォームからご連絡をお待ちしております。
https://forms.gle/nT9wNhVs5WsvNtqq9
また、竹取倶楽部のこれまでの取り組みは、インスタで発信しておりますので、よろしければぜひ、ご覧ください。
https://www.instagram.com/kiko.log_taketoriclub/
今回ご参加くださった皆さま、
応援してくださっている皆さま、
本当にありがとうございました。




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