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【若者レポート】虫嫌いがゆく! 初めての農村ボランティア(なかがわ里山元気倶楽部)

この記事を執筆したのは

レナ さん

はじめまして! 神奈川県川崎市在住、ミレニアル世代の新人レポーター、レナと申します!

自然と触れ合いたい、でも虫は嫌い。そんな板挟み状態に苦しむ私が農村ボランティアに参加したらどうなったのか? 拙いですが心を込めて綴っていきたいと思います。

10月13日祝日、私は「なかがわ里山元気倶楽部」さん主催のさつま芋掘り&山林整備ボランティアに参加すべく、那珂川町を訪れました。

なかがわ里山元気ハウスに集合

なかがわ里山元気倶楽部さんの事務所でもある「なかがわ里山元気ハウス」では、理事長の山下みどりさんがはつらつとした笑顔で迎えてくださいました。

山下さんに私が川崎から来たことをお伝えするとびっくり仰天してくださり、朝5時に起きて遠い道のりを来た甲斐があったと思えました。

参加者同士の自己紹介の後、まずはさつま芋の畑に向かいます。

さつま芋の収穫

すでに蔓を短く切ってあったので、ビニールマルチを剥がす作業に取りかかりました。マルチの端の土を掘り返してから、一気に剥がします。

すると、マルチの下からたくさんのゲジゲジが!!

さっと何処かへ消えてしまう様子を見て、まっくろくろすけに似ている! と思いました。

マルチの下でぬくぬくしていた虫や蛇がいなくなると、いよいよさつま芋掘り開始です。引っ張ったら抜けると思いきや、ある程度土を手で掘らないといけません。

迂闊にもこの日は袖のつぼまっていない服を着ていたので腕をアリに噛まれました。しかしアリは畑のために毎日ノーギャラで働いているので、噛まれても文句は言えません。

そうこうしているうちにそこかしこで歓声が上がりました。見ると、手に手に掘りたての大きなさつま芋を持って顔を輝かせています。

「みてみて〜! 」と大盛り上がりでした

私は趣味で畑をやっていますが狭い区画で一人でやっているので、野菜を収穫した瞬間の喜びを誰かと分かち合ったのはこの時が初めてでした。

さつま芋はひとり5株分まで持ち帰れるとのことで、ビニール袋がはちきれそうなほどのさつま芋をいただきました。空き地を畑にしてから最初の収穫とのことですが、こんなにたくさん大きな芋が獲れるなんてすごい!

電車で持って帰れるかな・・・? と少し心配になる量(笑)

お昼休憩

さつま芋掘りの後は、なかがわ里山元気ハウスに戻って休憩しました。

窓からは乾いた風がびゅうびゅう吹き込んできて、作業した後の体に心地良かったです。

お昼ごはんは具だくさんのけんちんうどん、大学芋、春雨サラダをご馳走になりました。収穫のお手伝いしかしていないのに、3品も手作りのご飯をお腹いっぱい食べさせてもらえるなんて、大変ありがたかったです。

休憩中は、他の参加者の方々にインタビューすることができました。ちなみにトチギ環境未来基地スタッフの萩原さん曰く、この日は珍しく女性の参加者が多いとのことで、私を含めて5人いました。

参加理由について伺ったところ、インスタを見て面白そうだったから、集合時間がちょうど良かったから、山に入って竹を切ってみたかったからなど、様々でした。

皆さん栃木県内にお住まいとのことで、自分で車を運転してきたとのこと。方向オンチ&ペーパードライバーの私からすると驚嘆すべきことです。私がここへ来れたのは、最寄り駅から送迎してくれた萩原さんのおかげです。

久那瀬(くなせ)の森整備

昼食後は最近整備を始めたという久那瀬(くなせ)の森へ。道中、参加者の男性がカマキリを捕まえ、記事にしてはどうかと私に見せてくれました。

しかし私は断りました。虫嫌いの私は、努めて虫をよく見ないようにしています。なぜなら、小学生の時に無理矢理バッタの模写をさせられて以来、バッタが大の苦手になったからです。

「カマキリってね、人に見つかるとユラユラするんですよ。私はカマキリじゃありません、葉っぱですっていう風に。それを聞いてからなんだか可愛く思えるようになって・・・」

隣を歩いていた参加者の女性が、私を気遣って話をしてくれました。また少し、虫に対する苦手意識が和らいだような気がします。さあ、いよいよ森の入口に到着しました。

森へ続く道。ワクワクと、少しの不安

緑が濃くなるにつれ、虫がいるかも・・・という不安が胸をよぎります。が、意外にも、虫が全然いませんでした

細い木の枝が通路に飛び出してきていたり、直径1センチくらいの篠竹が茂っていたりするので、これを鎌や鋸で切っていくとのこと。

篠竹に覆われた山の斜面
難所に挑む選ばれし勇者達

私は鋸でやってみましたが、なかなか上手く切れません。それでも、山というのがどうやって手入れされているのか、細い木の枝や篠竹がどれほど頑丈であるかということがわかって嬉しかったです。

この森はもともと地域の人みんなで下草を刈っていたそうですが、10年くらい前から「下草刈りをしよう! 」と声をかけ合う習慣がなくなり、荒れていったとのこと。とはいえ、少し滞在しただけで愛着が湧いたくらい、居心地の良い素敵な森でした。この森を守っていきたいという山下さんのお気持ちがわかります。

インタビュー

なかがわ里山元気ハウスに戻った後、山下さんにインタビューをしました。

なかがわ里山元気ハウスと山下さん

取材に来る前に環境問題について何冊も本を読み、考え抜いた質問を、ドキドキしながら口にします。

「那珂川町のスローガンは、”人、もの、自然が融和し、みんなで手を取り合い、元気を生み出す町”というものです。人とものが溢れ自然が損なわれている都会の人間からすると、難しいように感じますが、実現可能な目標だと思われますか? 」

山下さんが私のノートを覗き込んだので、質問の意図が伝わっていないのでは? という気がして焦っていると、

「問題はとにかく人よ」と山下さんは仰いました。

「人が少なすぎるってこと。毎月亡くなる人が20人、生まれる人が1〜3人だよ。役場の職員を募集しても人が集まらなくて、二次募集をかけたりしているし・・・」

山下さんの回答を聞いて、私は自分の質問がズレたものであることに気がつきました。那珂川町に人手が足りないことはわかっていたのに、こんな質問をしてしまうとは。

ふと、神奈川にある幾つかの大型ショッピングモールが頭をよぎりました。人が多いし通気性も悪いので私はあまり好きではありませんが・・・

「商業施設ができれば良いという話でもないですもんね」と、言ってみました。すると、

「コストコができるっていう話もあったんだよ。私はできて欲しかったんだけどね」

「商業施設でもなんでもいいんだけど、ワクワクする何かがないと。若い人の発想を入れて、変わっていかないとね」と、山下さん。

私は他にも質問を用意してきていましたが、どれも的外れな気がしてなりませんでした。そんな私におやつを食べるよう促してくれる皆さん。インタビューはもう一人のレポーターにバトンタッチして、おやつの冷凍柿をいただきます。 熟した柿を冷凍したものは初めて食べましたが、生の柿が苦手な私でもぺろりと食べられたくらい、とても美味しかったです。那珂川町の至る所で見た鈴なりの柿の木を思い出しました。

終わりに

なかがわ里山元気ハウスからJRの駅まで送ってもらう途中、車窓から見えた空がとても印象に残っています。まるで天国への階段でも降りてきそうでした。これが都会にはない「ほんとの空」に違いありません。高い建物がないからこそ見える空・・・。

人とものがひしめく都会に住む私は、それだけが世界の全てだと思い込み、地球のためには人間がいなくなった方がいいとまで思い詰めていました。だから、那珂川町の人口減少が深刻だと知っても、山下さんと直接お話するまで心の底から信じることができなかったのです。

けれど、那珂川町には私が普段見ている世界とは全く別の世界が広がっていました。那珂川町にいると、人が地球のためにできることはたくさんあると感じます。

というか、私たちが都会で生きていられるのも那珂川町のような田舎とそこに暮らす人々が水や食べ物を供給してくれるからであって、都会で生きるということはただノリしているようなものです。

現場に足を運び、そこに暮らす人や自然と関わることなく、メディアを通して情報収集しているだけでは何も始まりません。 もし都会で行き詰まりを感じているなら、なかがわ里山元気倶楽部さんの活動に参加してみてください! 元気と希望が湧いてくるはずです。

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若者レポートに関する ご感想・お問合せ先

栃木県農政部農村振興課 農村・中山間地域担当 里づくりチーム
TEL:028-623-2334
Mail:noson-sinko@pref.tochigi.lg.jp

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