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【とちぎ夢大地応援団2021活動レポートvol.2】佐野市飛駒地区で和紙の原材料「コウゾ」の管理作業を行いました

佐野市飛駒地区で令和3(2021)年度第1回とちぎ夢大地応援団カレッジ活動を行いました。今回は、宇都宮クラーク高等学院の学生8名が参加しました。この日は、「飛駒むらづくり推進協議会」が受け入れ組織となり、和紙の原材料である「楮(コウゾ)の管理作業」として、新芽摘みに取り組みました。
この地では、江戸時代に今の群馬県桐生市から伝わったとされる「飛駒和紙」があり、全盛期の大正時代にはおよそ20軒の紙漉き屋があったとされています。
ただし、戦後の生活様式の変化で和紙の需要が減り、昭和43年にその歴史が一旦途絶えてしまいました。その後、平成4年にまちづくりの一環として、有志が集い「飛駒和紙保存会」が結成され、現在まで昔ながらの製造方法を引き継いでいるそうです。
ユネスコ無形文化遺産では「和紙」が登録されるなど、和紙への関心が高まりつつある中で、丈夫で長持ちとされる飛駒和紙は、佐野市内の小中学校の卒業証書に使われている他、行灯用やちぎり絵の素材としても使われています。
ここでは、子ども達の授業の一環として「紙漉き体験」等に利用され、中山間地域ならではの澄んだ空気と人情豊かな土地柄もあり、和紙特有のすがすがしい香りにつつまれた伝統文化を学ぶ場としても活用されています。

開会式 ~たくさんの方の参加に感謝~

飛駒むらづくり推進協議会長横塚さんから挨拶がありました。
ボランティア活動で、作業のお手伝いをしてもらえるのは勿論の事、若い生徒さん達と触れ合えるのがとても嬉しいようです。
背面に比較的大きなバスが見えますが、コロナ禍を考慮し3密回避に努めました。

作業内容の説明を受けたよ!

楮(コウゾ)を囲んで、これからの作業を丁寧に指導してくれました。
「トマトの摘芽の要領で・・・」って、作業を見せてくれましたが、「摘芽が分からないですっ!」て、生徒さんからのツッコミも楽しく笑いながら、進めて行きました。

いざ、作業開始!

はじめは、こわごわと作業を進めていた生徒さんも、次第にコツが掴めてきたようで、どんどん作業を進めていきます。
写真の生徒さんは将来福祉関係の大学に進学するそうですが、「これから介護を行い触れ合う多くの高齢者に今日の作業を教えてあげたい」と言っていました。

飛駒和紙の歴史についても学んだよ

最後に会長から、「飛駒和紙」について、解説がありました。他の和紙と比較して、やや浅黒い色合いだけれど、千切ってみても破れない丈夫な和紙であると紹介し、小学校へ納める卒業証書の見本も見せてくれました。温かな和紙に触れる生徒さん達の面持ちは、とても優しげで眩しく感じました。

とちぎ夢大地応援団とは

「農業・農村の持つ豊かな地域資源の保全」という共通目的のために、
・ボランティア活動を希望している都市住民等
・ボランティアを必要としている地域住民組織等
・情報の収集・提供等を行う県・市町村等
の三者が協働する組織を「とちぎ夢大地応援団」と言い、平成16年度の設立から現在に至るまで、定期的に農地保全・地域資源の保全等のボランティア活動を行っています。

とちぎ夢大地応援団についての詳細はこちら(外部ページ)をご覧ください。

問合せ先

〒320-0047 栃木県宇都宮市一の沢2-2-13
(公財)栃木県農業振興公社 食と農推進担当
TEL 028-648-9515
FAX 028-648-9517

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