↑このカレーに惹かれた方も少なくないはず、、、実はこのカレーにはある高原野菜が入っているんです。それは後ほど!
現在21歳、2023若者レポーターのmacoです。私は今回、那須塩原市中塩原にある青空プロジェクトTHE DAYさんを取材させて頂きました。
ここでは耕作放棄地や林道・古道の整備、獣害対策を行い、それらの場所をトレイルランやマウンテンバイクなどのアクティビティスポットにすることで、楽しみながら地域創生を行う団体です。
代表の君島陽一さんは以前、郵便委託事業者の仕事をされていましたが畑の仕事に魅了され、一念発起して事業展開しました。そんな君島さんが行う塩原への愛に溢れた自然体験をご紹介します!
那須塩原の魅力に触れよう
ハイキングの先にある高原野菜の畑
この日は、那須塩原市の観光育成事業として行われている親子体験全3回のうちの最終日でした。清々しい空気が気持ちよく、空にかかる色づき始めた紅葉が秋の訪れを感じさせます。
まずは朝の挨拶。スタッフの方はダイヒョーや、やまだのおにいさんなど親しみやすい呼び名があり、子どもたちも自分で書いたネームカードを首から下げています。
少し肌寒いため装いはほとんどの方が長袖長ズボン。地元に慣れ親しんだ若いスタッフの方は半袖姿でとても元気な様子です!
ハイキングは山の往復でおよそ2㎞。疲れて歩けなくなってしまったら車でワープすることができます!
道中には様々な植物がお出迎え。その奥へ進むと山道を挟み、天まで届きそうなほど高い樹木がそびえ立っています。
辺りには小さな鳥居や、3体のお地蔵様が並ぶ通りはもあり、こうした発見をして歩いていくのは探検しているようでワクワクしました!
ダイヒョーさんは上りの際も後ろ歩きで、スピードを合わせながらガイドを続けます。
一人の男の子がある木を見て「赤くて“ち”みたいになっているところがある。」と言いました。
するとダイヒョーさんは子どものつぶやきをすかさずキャッチし、「それは子熊が引っ掻いて薄皮が剥がれた痕だね。」と説明。子供たちのなぜ?に対する答えがすぐに返ってくる環境で、とても貴重な体験だと感じました。
そして見えてきました!高原大根の畑です!
ここでは家に持ち帰れるだけ大根の収穫ができます。制限がない大根抜きなんて夢のよう。子供たちは一生懸命取った大根を抱え、嬉しそうに家族のもとへ運んでいきます。
そしていつの間にかトラックいっぱいに積まれていました。
こうしたイベントを通して野菜を収穫することが、畑を守ることにも繋がっているそうです。
青空食堂
戻ってくると大きな鍋に入ったカレーと、食堂のお母さん方が笑顔でお出迎え。
さて、カレーに入っている高原野菜ですが、、、そう高原大根です!カレーに入れる具材としては意外性がありましたが、生で食べても甘い高原大根は、玉ねぎのように甘さをプラスしてくれています。また、子供用と大人用で辛さを変えて、別に作られている心配りにほっこりしました。
青空食堂は、家族の介護などで疲れた人が息抜きとして集まるようになり、そこへダイヒョーさんが声をかけ、今年の4月から始まりました。
「僕のやってみたいを皆のやってみたいにする。今は土台を作っている段階でいずれは半径300m圏内を車のない社会にしたい。田舎ってなにもないよね。ではなく、田舎って楽しいよね!にしたい。」
ドライバーの高齢化が問題視される今、車を利用することなく安全に生活できる未来を目指し、地域との交流を大切にできる環境づくりに取り組んでいきたいというダイヒョーさんの熱い思いを聞くことができました。
そして、THE DAYと交流のあるカメラマンをしていた高野さんは「betterstance」というユニットバンドで活躍されていて、なんと3曲も歌ってくださいました!この広い塩原の大地に響く熱い歌声で、歌詞がグッとくる素敵なパフォーマンスでした。
森を遊び場にするために
THE DAYのスタッフの方々は慣れた足取りでずんずんと山の中へ入っていきます。
辺りは木が伐採された場所と残された場所があり、いずれはロープを張って迷路にする予定。
「一からクリエイティブに考えられるのは楽しい。」と笑顔でおっしゃっていました。
奥に進んでいくと今にも足を滑らしそうなぬかるみに入り危険を感じましたが、こうやって少しずつ足場を作っていく活動のおかげで私たちが安全に楽しめるのだと実感しました。
そのまま食べられるそばの実
最後に新商品のご紹介です!
こちらは食品会社さんと共同開発した陽一くん(ダイヒョーさん)ちのそばの実シリアル。そばの実はシリアルにすることで腎臓に良いとされるルチンを多く摂取でき、山へ行くときの行動食としてもおすすめだそうです。
Makuakeというクラウドファンディングサービスでアクティビティ体験とセットで販売されているものもあるのでぜひチェックしてみてくだい!
親子にインタビュー
- 小学6年生のお子さんをもつお父さん
「コロナ化でなかなか身動きが取れなかったが、今回をきっかけに子どもが活発に活動するようになって嬉しい。」 - 那須塩原出身の親子
「普段は来られないような場所で遊べることが嬉しい。日ごろから道の駅や、産地直送などの野菜を食べていて地産地消をしている。」 - 小学4年生のお子さんをもつお母さん
「自分では教えられないことも専門のスタッフが教えてくれるので親子で楽しめる。また、最後までやりきることや、誰かの力を借りて頑張ることが身に付き、ここで学んだことを子どもがある日突然話してくれることが嬉しい。」
自然と笑顔になれる場所
コロナ禍から解放されつつある今、今回私は久々にマスクを外しいろいろな方と触れ合いました。
正直初めは抵抗感がありましたが、この大自然で心も解放されたのかいつの間にか澄み渡る空気を思いっきり吸って幸せを感じていました。また、自然と人が切り開いてきたエネルギーを感じ、お互いに助け合って生きているという人々の温かさにも触れました。
そして自然や動物と向き合い、私たちの暮らしをより豊かなものにしてくださる方々への感謝の気持ちを忘れてはならないと実感しました。
皆さんもここ「青空プロジェクト THE DAY」で決して非日常ではない、農村の日常体験に足を運んでみてはいかかでしょうか。
青空プロジェクトTHE DAY 関連サイト
- 公式サイト https://theday.fun/
- ダイヒョーさんのインスタグラム 君島 陽一(@yoichikimisima) • Instagram写真と動画
この記事を執筆したのは
三村 真子さん
TUNAGU内関連ページ
TUNAGU団体紹介 青空プロジェクトTHE DAY
この記事に関するお問合せ先
栃木県農政部農村振興課 農村・中山間地域担当 里づくりチーム
TEL:028-623-2334
Mail:noson-sinko@pref.tochigi.lg.jp
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