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「たけのわ町田本郷」~自然と人と未来をつなぐ希望の輪~

ひっそりと佇む竹林、守りたいみどりの温もり

茂木町町田本郷地区には、一歩足を踏み入れると軽やかな鳥の声が聴こえる、荘厳で美しい竹林が多くあります。しかし、少子高齢化と後継者問題が進行している今、この地域の竹林の手入れは難しく、放置されていました。そこで、「たけのわ町田本郷」は、この地域の竹林の景観保全と環境保護、資源利用の活性化のために活動を始めました。具体的には、枯れた竹の除去作業や定期的な間伐作業などの整備活動、バンブードームや竹のベンチ、ブランコ、竹馬、栽培用プランターなど竹を使ったモノづくりの活動、タケノコ掘りのイベントや竹で遊具を作るイベントの開催など竹林空間を利用する活動が行われています。また、現在重点的に取り組んでいる竹林には、お笑い芸人のU字工事も活動の取材にいらしてくださいました。お二人の作った竹のアーチを見ることができます。

竹林整備での活動内容とボランティア活動者の声

私は取材活動のほか、竹の伐採と炭焼き(竹の焼却)のお手伝いをさせていただきました。お昼頃には焼きたてのさつまいもとお菓子を頂戴し、楽しくほっとする時間を味わうことができました。

今回のボランティアにはおよそ20名の方が参加しており、竹の伐採が初心者の私にも優しく教えてくださいました。都会在住の方から地元の方、若者からご高齢の方まで、幅広くいらっしゃいました。たくさんお話を聞かせていただけたので、紹介させていただきます。

参加したきっかけ・動機や理由

都会に住んでおり大自然を目にする機会が少ないため、緑と関わることができ精神的癒しを得られるから、また体を動かすことで運動不足解消ストレス発散になるから参加した。

ずっと何かしらボランティアに参加したいと考えていたが、たまたま日にち、場所が好条件であったため参加してみた。

幼いころから森林、竹林が好きで、荒廃してしまうのは悲しく思うため、少しでも環境保全に貢献したいと思ったから参加した。

紹介雑誌でボランティアを知り、夫婦で参加した。

この活動の魅力

広い世代間、多様なキャリア、境遇の人と出会えて、同じ活動をできるのが良い。

皆様の普段の姿

企業へ勤務して農業をやっている。家業の農作業も時折手伝っている。

サラリーマンで、趣味は旅行と乗り鉄だ。

無農薬リンゴの栽培を手伝っている。他のボランティアも行っている。

エンジニアで、製品設計をしている。

NPO職員として働いており、家ではサツマイモを育てている。

様々な方が活動をしていらっしゃったことから、誰でも受け入れてもらえる雰囲気がありました。私は、問題と向き合っている方々と一緒に活動することにより、どれほど重大な問題にも一から取り組み始めなければ何も変わらないという言葉の真意を学ぶことができました。実際に荒れた竹林を目前にし、伐採を行ってみると、大変だ、解決が見えず不安だという気持ちよりも、自分が行っていることが確かな前進なのだという自信、やりがいや喜びのほうが大きく、実際に行動を始めることの大切さを知ることができました。充実した時間をくださり、本当にありがとうございました。

今後の展望

たけのわ町田本郷の活動のリーダーである野原さんから、この活動の経緯と、今後どのような展開を目指していくのかについて、詳しく話を伺うことができました。この活動にはこれまで苦労があった反面、現在多くの展開策や夢、目標を持っており、活性化を期待できることが分かりました。

この活動は、初めは今より更に悪い状態の竹林の整備であり、足の踏み場の確保から始まったため大変な労働であったうえ、あまり人が集まらず少人数で行っていたそうです。しかし継続していき、少しずつ回復していった様子を知った近隣の人々が手助けをしたことや広めてくれたことで、また、SNSを駆使したことで、徐々に知名度が上がったそうです。そうして企業ボランティアや一般ボランティア、大学生の実習生の人々が参加するまでに成長した活動ですが、今後の展望として3つ教えて頂きました。

竹のモノづくりのビジネス化、効率化

現在、玩具や遊具を作るイベントを開催していますが、竹をより有効活用する方法として、竹のプランターが売り出されています。竹は木材よりもかなり短期間で育つため安価に販売でき、しかもプランターは竹一本から5、6個作れるため、効率よく作ることが可能だそうです。更にたけのわ町田本郷では、竹のプランターを使って屋内で大豆を育てる「竹のえんむすび」という取り組みを行っています。この取り組みが広まれば、竹の資源利用先が増えるため、より一般的に竹の使用が考えられるようになると推測できます。

より広い地域での竹林保全

現在は各拠点で別々にボランティア団体が活動しているイメージであり、保全のノウハウや進行状況の相互の確認ができない状態にあるため、繋がれるようにアプローチする方針であり、町田本郷全体、さらには茂木町全体で一丸となり竹林保全を行いたいと考えているそうです。

竹林のそばの小屋の活用

竹林の脇に、外観の美しい小屋があるため、内部の荷物を外に運び出し利用したいと考えており、イベントの一般客の休憩所や作業部屋としての活用などを検討しているそうです。

 

「たけのわ町田本郷」、この名前の由来は、竹の切れ口の“輪”と、繋がりの“輪”とを重ね合わせてつけたのだと教わりました。松竹梅という言葉があるほどですから、竹は元々めでたい植物ですが、こうやって聞くと改めて、竹が幸福を運んでくる自然からの贈り物のように感じます。この活動が今後より広まって、幸せの輪を広げてくれることを、私は確信しています。

町田本郷地区コミュニティセンター(活動時の集合場所)

 


この記事を執筆したのは

宇都宮大学 S.K.さん

たけのわ町田本郷の関連ページ

この記事に関する問合せは

栃木県農政部農村振興課 農村・中山間地域担当 里づくりチーム
TEL:028-623-2334
Mail:noson-sinko@pref.tochigi.lg.jp

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