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【閑援隊】「子どもたちが帰省したいと思える町を作る」閑援隊の魅力とは!?

初めての農業ボランティア 閑援隊ってどんな人たち?

自分と相手の間に自ら壁を作ってはいけない。自分らの肩書なんてきにせず、やりたいことがあればそれを伝えて、疑問に思ったことは素直にそれを質問する。そういう姿勢でいれば、自然と多くの人と打ち解けられて、やりたいことをやっていけるようになる。」

この言葉を聞いた時、ズドーンと私の心に衝撃が伝わり、閑援隊がなぜこんなにも地域に溶け込んでいて、なぜこんなに楽しそうなのかということの本質が分かった気がしました。

こんにちは。初めまして。カツオと申します。平日は朝から晩まで仕事と向き合い、土日は趣味のバスケやサイクリングなどを嗜む、栃木在住の26歳男です。

そんなどこにでもいるような社会人ですが、ほんのちょっとの農業への関心と新たな刺激を求めて、佐野市閑馬町(かんまちょう)で活動している「閑援隊」におじゃましてきました!

閑援隊は、「より暮らしやすい閑馬を目指した地域活性化の活動」をモットーに、耕作放棄地を復活させた農地での米作りや、閉校してしまった閑馬小学校でのイベントに参加することで、大人も子供も魅力を感じられる環境づくりに取り組んでいます。

今回は、栃木県と佐野市から閑援隊への協力依頼によって、田舎への移住希望者に閑馬の魅力を伝える農業体験および意見交換会が開かれるということで、移住希望者の方々とともに参加しましたので、私の感じたこと思ったことをお伝えしていきたいと思います!

今回私が参加した閑援隊の活動は、午前中は地域の農家さんの農場にてサトイモ堀り体験としいたけの栽培を行っている山へのハイキング。午後は、佐野市役所と移住希望者との意見交換会に、閑援隊の方たちもアドバイザーのような立場で参加するとのことだったので、そちらにも同行しました。

農業体験をする農場に集合し、今回の参加者全員で自己紹介をした後、さっそくサトイモ掘り体験の始まりです。

この自己紹介からも閑援隊の方々の仲の良さや、楽しそうな雰囲気を感じられて、自然とこちらの緊張具合も収まってきました。

サトイモ掘りは、サトイモの塊を土から取り出したあとは、小さいイモを塊から外していく作業で、ぽろぽろと取れる感覚がとても心地のいい感覚でした。

そんな農業体験をしている最中、たまたま近くに閑援隊の隊長である川元さんがいらっしゃったので、閑援隊を立ち上げた経緯について聞いてみました。

「別に大それた理由があるわけじゃないんだけど……。」と、少し照れくさそうに話しはじめてくれました。

「閑援隊(かんえんたい)は閑馬に移住してきた人が多くて、今いる大人たちはみんな閑馬に何かしらの魅力を感じて移住したわけだけど、子どもたちが同じように魅力を感じてくれるとは限らないでしょ?何もせずほっといたら、ソーラーパネルとか、じいちゃんばあちゃんばっかりになっちゃって、そしたら子どもたちもつまらないでしょ。だから、子どもたちが魅力を感じてくれる場所になるようにできることからやってみようって始めてみたら、こんな感じになったんだよね。」

と、謙遜した様子でお話されていましたが、その話し方や声のトーンから自然と私も何か協力したいなぁと思わせる不思議な魅力を持っている方だと感じました。

その後、シイタケを栽培している山、通称「キノコ山」に入って山の中を散策しました。

このハイキング中でも驚いたのが、閑援隊の方々はみんなでぶらぶら歩いている最中も農家の方にいろいろ質問したり、私たち若者レポーターを含む参加者とも気さくにお話してくださったりと、周りの物事への好奇心が強く、そうした気持ちを多くの閑援隊員が持っているから、みんないきいきとされているのかなぁと感じました。

食事を終えたら、佐野市の職員の方から移住希望者に対する支援策の説明が行われました。

この意見交換の中でも、移住者の立場に立って鋭い意見を述べる川元隊長から、閑馬町をより良い場所にしたいという想いがひしひしと感じられました。また閑援隊の皆さんが口々に、「閑馬町の魅力は閑援隊があること」とおっしゃっていて、全員心の底から活動を楽しんでいることが伝わってきましたし、特に移住を考えていたわけではない私自身も、閑馬町への移住に興味を抱いてしまうほどでした。

みんなが惹かれる川元隊長の魅力

意見交換会の後、川元隊長とお話しさせていただくタイミングがありました。

川元隊長曰く、「活動するうえで大事にしていることは、自分たちが楽しめることをすること、そして子持ちの参加者は子どもを連れてきて一緒にできるような雰囲気にすることが大事といいます。

「閑援隊の最大目標である、子どもが帰省したいと感じる閑馬町を作るうえで、子どもに楽しんでもらうことはもちろん、大人たちが楽しんでいる姿を子どもに見てもらうことも大事」だとおっしゃっていました。

また、今後やっていきたい活動とかはあるのかと伺ったところ、「特にこれをやっていきたいというものはない」と、というのも、「これまでも自分らでやれること、例えば耕作放棄地で稲作をしたり、地域のイベントに参加したり、をしていたら自然と地域の方々や行政の方々と交流が増えて、今度はそこで知り合った人たちから『こういうのもやってみないか?』と声をかけてもらえるようになった。そういった人と人のつながりから楽しい活動につながっている。」

ここでも、少し照れ臭そうに、しかしその言葉の端々から、なんとしても閑馬町をよくしていきたいという信念が伝わってきて、まだ半日程度しか一緒に行動していませんが、この人についていったら楽しそうだなぁと感じました。

また、閑援隊の人たちにも隊長の魅力について伺ったところ、

「気さくだから、すぐいろんな人と仲良くなっちゃうんだよ。子どもたちにもよく話しかけるし、年配の方たちにもぐいぐい聞きたいことを聞きに行くから、自然をみんなもついていきたいと感じて、人が集まってくる。」

とおっしゃっていました。他にも、

「隊長は基本的に前向きで器が大きくて、多くの人が「面倒くさい」と思うようなことも「やらないよりやってみるほうがいいでしょ」といった感じでどんどん行動を起こすし、もし失敗してもそれをきちんと糧にして次の行動に活かせる臨機応援さも持ってる。だから一緒にいて楽しい不思議な人だ」

ともおっしゃっていました。

私は、今回閑援隊の活動への参加に際して、勢いで申し込んだこともあるため、閑馬町を含む中山間地域をよりよくする活動に大それた志があるわけではなく、ちょっとした引け目なんかも感じていたのですが、川元隊長と接するなかで、自分のことを「初参加だから」だとか「よそ者だから」と考えて、引け目や遠慮を感じる必要はなく、やってみたいと思ったことは素直にやってみることの大切さを感じました。

閑援隊は、佐野市閑馬町にて、年に十数回程度不定期に活動しているということなので、興味を持たれた方は、HPから活動情報を確認し、参加してみてはいかがでしょうか?

閑援隊の皆様

閑援隊 関連サイト

この記事を執筆したのは

カツオさん

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この記事に関するお問合せ先

栃木県農政部農村振興課 農村・中山間地域担当 里づくりチーム
TEL:028-623-2334
Mail:noson-sinko@pref.tochigi.lg.jp

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