初めまして!こんにちは、私は毎日東京の大学に通う栃木県在住の大学生です。
今回は、農村の魅力を伝えるレポーターとして、高瀬集落の竹切りに参加し、取材してきました。
まずは、自己紹介としてこの活動に参加した理由をお話しします。
それは、田んぼが広がった景色が好きで、もっと知るために何かしてみたいな〜となんとなく考えていたからです。そんな時に、レポーター研修があると知りました。大学では表現を学んでいて、文章の勉強ができることも魅力的に感じたので、思い切って参加してみることにしました。
高瀬集落ってどんな場所?
高瀬集落は、那須町にあります。宇都宮駅から車で1時間半弱くらいの距離に位置し、自然豊かで木々に囲まれた緑の多い場所です。この場所では、6月から7月にかけて蛍を見ることができます。車通りもなく電車が近くを通っていないので、日々の騒々しさを忘れてゆっくりと浸れることができるのではないでしょうか。また、「蛍からの招待状」というイベントも実施しているそうです。

取材当日
学校外で1人飛び込んでいくことも、竹を切ることも初めてだったので、すごく緊張しました。何も知らない私が参加して役に立てるのかな、何もできなかったらどうしようと、考えても仕方ない不安を抱えていました。車窓から見える自然の風景で心を落ち着かせ、現場に着きました。
-e1736326368705.jpeg)
点呼をした後、作業場所に移動しました。
ヘルメットを被ってノコギリを装着して、いざ本番!
ノコギリを握ったのなんていつぶりだろうか、中高生の授業で握って以来ではないでしょうか。
使い方は知っているはずでしたが、やってみるとそう簡単にうまくいきませんでした。切り始めは簡単に切れますが、最後のあと少しというところが上手くいきません。そんな時、持ち上げて切れ目を開くと切りやすくなると教えてもらいました。これを教わってからは、やりやすくなりました。

直径1センチもないような小さい竹から、倒れそうになっているほど大きい竹までたくさん切り倒しました。切る理由は、冬に雪が降った時、雪の積もった竹が折れて、隣に流れている小さな川を塞がないようにするためです。
そして、切った竹はチッパーという機械に入れてチップにします。それは、畑の肥やしにするらしいです。もしくは、燃やしたりどこかに置いておいて腐らせたりすると聞きました。
しばらく作業をした後、草刈りの現場を見に行くことになりました。
900坪の土地を草刈りしていました。中には、女性もいて刈り払い機をなんなく使いこなしている姿がカッコよかったです。

少し休憩をして元気回復したところで、もうひと頑張り!
みんな汗びっしょりになりながらも頑張っています。声をかけながら、ときにはジェスチャーで伝え合います。協力して作業を進めていきました。

今日の活動はここまでということでお昼前に最後のミーティングをしました。
最初は、すごく緊張していたけれどだんだんとその場の空気に馴染んでいくことができました。1つの目的に向かってみんなで歩んでいくことで、自然と馴染んでいったのだと思います。

高瀬を守っているのは、高瀬が大好きな人です。
インタビューをしている時、高瀬が好きですか?と聞くと、とても真剣に「好きだ。」とおっしゃったので、なぜか私がドキッとしました。
現在、70歳くらいが集落の中での若手だというお話を聞きました。人手が足りなくて、整備するのが大変だそうです。蛍は人がいなくなってしまうと環境が変わってしまうため、いなくなってしまいます。人間の手で、管理して保護していく必要があるのです。
子供の頃からこの場所で過ごした楽しい思い出がたくさん残っています。昔は、川で生き物を取ったり、入ったりして遊んでいたと懐かしそうに話していました。そして、長年暮らしてきた大好きな場所を守っていきたいと言っていました。
そのため、この場所にボランティアでも観光でも人が来てくれて、高瀬が活性化していくと嬉しいと語っていました。人がたくさんきてくれた時には、この場所を守ったやりがいを感じるそうです。
私は、蛍を見たことがないので、蛍か星空のどちらの方が綺麗なのか質問してみました。そしたら、蛍の方が好きと答えました。蛍がたくさん飛んでいる景色は、星空よりも幻想的な景色だそう。

今回の活動で感じたこと
竹を切るという普段なかなかできないことや、はじめましての方達と自然の中で作業をすることは初めての経験だったので、何もかもが新鮮でした。緊張しましたが、自分も新しいことにチャレンジすることができるんだと思えました。少し変なことをいうと、作業中虫を気にしている余裕がないので、自然の中に突っ込んでいく耐性がつきます(笑)。汗びっしょりで大変だったけれど、たくさんのことを学べて楽しい一日でした。

最後に
たった1回行っただけですが、すでに高瀬のファンになっていました。少しでも愛着があるところで見る蛍はどんなに綺麗なんでしょうね。
ここまで読んでくださったあなたも、自分が関わった愛着のある場所で見る蛍はどんな絶景なのか気になりませんか。
気になるならとりあえず、やってみましょ。

この記事を執筆したのは
大正大学
上野海晴 さん
TUNAGU内の関連ページ
TUNAGU団体紹介 特派員ブログ【高瀬集落営農組合】里山を守る草刈り&竹の間伐ボランティア
若者レポートに関する ご感想・お問合せ先
栃木県農政部農村振興課 農村・中山間地域担当 里づくりチーム
TEL:028-623-2334
Mail:noson-sinko@pref.tochigi.lg.jp