「未来に残したい」加蘇の里山を蘇らせた地元愛
50年程前から様々な要因で整備されなくなってしまった、鹿沼市加蘇地区にある里山。「子どもの頃に遊んだ里山を未来に残したかった」そう話してくれたのは“加蘇地区ふるさとづくり協議会「カソトモ」”の小林会長。
カソトモメンバーや地元の方だけではなく都市交流などを活用し、ボランティアの若者たちなどと一緒に2年前から整備を続けてきた。若い人たちが参加しやすいように楽しく作業できるように心がけて、その雰囲気が伝わるようにSNSで発信。始めた当初は関心の薄かった人たちも、山が綺麗になっていくのを見て少しずつ意識してくれるようになってきたという。雑草や竹藪などに覆われ暗かった山が、太陽の光が射す明るい里山へと変わっていった。
カソトモの森パーク
そして2022年12月11日には「カソトモの森パーク」としていよいよ公開されることとなった。ジップラインやブランコ、ハンモックなど手作りの遊具も設置された。荒れてしまっていた里山は50年の時を経て、子どもたちが楽しめる“木の公園”カソトモの森パークとして蘇った。
カソトモの方々の想い
カソトモの活動に参加されている地元の方々の想いを聞いた。
加蘇地域へ移住をしてきた時、会長に地元の人との交流として誘われて活動に参加。頼られることでモチベーションが上がり今では積極的に関わるようになった。
今後、カソトモの森を地元の子どもたち同士が気軽に遊びに行ける場所として活用して欲しい。加蘇の豊かな自然や田舎ならではの経験をできる場や、地域の人たちのつながりの場になれたら。
5年くらい前から活動に参加しているが、毎回参加するメンバーが固定されてしまっていることが今の課題。
このカソトモの森を契機としてまだ参加したことのない地元の人や移住してきた方たちにも活動に興味を持ってもらい、一緒に盛り上げていきたい。
地域の森は自分で守るしかないと決意し、林業の世界へ。
最近は田舎でも子どもと自然との距離が離れてしまっているのがとても残念。是非カソトモの森へ遊びにきて、自然の中で遊ぶ楽しさを知ってほしい。
目標の一つであった里山の整備は、公園としてオープンしたことで達成された。しかしここがゴールではなく、次の目標はカソトモの森を利用しての地域活性化だと地域の方は話されていた。
自然が好きな方や里山の再生に興味のある方は「カソトモの森パーク」へ遊びに行ってみてはいかがだろうか。
この記事を執筆したのは
田中春樹さん(社会人)
加蘇地区ふるさとづくり協議会に関する関連ページ
この記事に関する問合せは
栃木県農政部農村振興課 農村・中山間地域担当 里づくりチーム
TEL:028-623-2334
Mail:noson-sinko@pref.tochigi.lg.jp
コメントを残す